ビタミンKの効果!含まれる食品や欠乏症についても解説

ビタミンKは必須栄養素である、ビタミンの1つです。

傷による出血を抑える、血液の凝固に作用するビタミンです。

骨の強化にも必要な栄養素で、骨が弱ってしまう骨粗しょう症の予防にも欠かせない栄養素です。

 

ビタミンKが不足してしまうと血の凝固がうまく行われないなどの健康障害を引き起こします。

止血のビタミンとも呼ばれる、ビタミンKについて解説します。

 

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ビタミンKとは

ビタミンKは水に溶けにくく脂に溶けやすい性質の脂溶性ビタミンです。

天然に存在するビタミンKは、主に植物性食品に含まれるビタミンK1(フィロキノン)と動物性食品に含まれるビタミンK2(メナキノン)に分類されますが、機能に違いはありません。

ビタミンK2は腸内細菌により体内で合成することができます。

※実際にはビタミンK5まで存在していますが、大量摂取による毒性が問題視されるなどで、サプリメントとして摂取されるのはビタミンK1とK2です。
ちなみにビタミンKの「K」はドイツ語の「Koagulation(血液凝固)」からつけられました。

 

ビタミンKの効果

血液凝固作用

ビタミンKは止血のビタミンと呼ばれるほど、血液の凝固に関わっています。

傷により出血しても、しばらくすれば血が固まるのはビタミンKの作用によるものです。

新生児はビタミンKの体内合成が不十分であるため、出血症を引き起こす場合があります。そのため、定期的にビタミンKシロップを投与する必要があります。

 

骨の健康維持

ビタミンKは骨粗しょう症の治療に使用されるほど、骨の形成に不可欠です。

カルシウムが骨に吸収されるために必要なオステオカルシンというたんぱく質を活性化します。

ビタミンKの作用により、カルシウムが十分に骨に沈着することで、丈夫な骨が形成されます。

 

動脈硬化の予防

カルシウムの沈着で、血管が石灰化してしまうと動脈硬化が引き起ります。この血管の石灰化は動脈硬化の主な原因の1つとされています。

ビタミンKは血管にカルシウムが沈着することを防ぐ作用があります。

ビタミンKの摂取により血管の弾力性が維持されます。若々しい血管を維持するためにビタミンKは不可欠です。

ビタミンKの効果まとめ

・血の凝固による止血作用

・骨の強化

・骨の正常な発育

・骨粗しょう症予防

・動脈硬化予防

・血流改善

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ビタミンKの欠乏症

ビタミンKは多くの食品に含まれているうえ、腸内細菌によって合成されるため、通常の生活で不足することはほとんどありません。

しかし食生活の乱れにより不足する場合があります。また、乳幼児は腸内細菌の数が少ないため、十分なビタミンKが合成できず、吐血や下血、頭蓋内出血といった出血症を引き起こす恐れがあります。

主な欠乏症は次の通りです。

・血液凝固機能の低下

・骨粗しょう症 ・動脈硬化

・新生児、乳幼児の出血症

 

 

ビタミンKの過剰摂取による副作用

ビタミンKは脂溶性ですが、過剰摂取による副作用は現在報告されていません。そのため、摂取の上限量も制定されていません。

※ただし、心筋梗塞や脳梗塞の治療として血液凝固防止薬ワルファリンを投与している人はビタミンKの摂取に注意が必要です。

 

ビタミンKの摂取量

成人 150ug/日

 

ビタミンKを多く含む食品

ビタミンKは植物由来のK1と動物由来のK2に分類されますが、例外として納豆にはK2が多く含まれています。

多く含む食品は次の通りです。

・ブロッコリー ・小松菜

・ほうれん草 ・鶏もも肉

・納豆

※納豆を食べる習慣のある地方は無い地方に比べて骨折の件数が少ないという報告があります。そのため、納豆には骨の強化作用があると考えられています。

 

まとめ

ビタミンKは血液の凝固作用だけではなく、骨の強化や動脈硬化を防ぐ働きもあります。

骨と血管が老化してしまうと健康な生活をおくることが難しくなります。

また、幼児の健康維持のためにもビタミンKは欠かせない栄養素です。

 

健康維持を目指して、ビタミンKで全身を若々しく保ちましょう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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