カフェインは眠気防止や疲労回復に効果があるとされ、多くのエネルギードリンクに配合されています。
カフェインと言えばコーヒーが思い浮かぶほど、「コーヒー=カフェイン」というイメージは強いですね。
しかし、カフェインがお茶にも含まれていることを知っていましたか?
実はコーヒーよりもカフェイン含有量の多いお茶もあるんです。
カフェインの効果や副作用、飲み物別の含有量も合わせて解説していきます。
目次
カフェインとは
カフェインは興奮作用のある精神刺激薬の1つとされます。コーヒー(koffie)から分離さたため、カフェインと名付けられました。
カフェインの効果
通常、アデノシンと体内の各アデノシン受容体が結び付くことで血管拡張やリラックス効果が起こります。
カフェインはアデノシンに構造が似ているため、体内のアデノシン受容体に結び付きやすい性質があります。(拮抗作用)
カフェインの摂取により、アデノシンとは逆、つまり血管の収縮や興奮作用、眠気防止などの効果が起こるのです。
カフェインにより頭痛が軽減するのは、脳の血管が収縮するためです。
また、カフェインは利尿作用に優れ、デトックスを促進する作用があります。
カフェインの効果まとめ
・覚醒作用 ・興奮作用 ・眠気防止
・頭痛軽減 ・利尿作用 ・疲労回復
・脂肪燃焼効果 ・気管支拡張作用・デトックス効果
カフェインの副作用
カフェインは過剰に摂取することで副作用を起こします。また、カフェインの過剰摂取は依存症にも繋がる恐れがあります。
一般的に、1日に250mg以上を摂取すると睡眠障害、3時間に850mg以上を摂取すると危険な中毒症状が出ると言われています。
副作用は軽いもので不眠症から、重いもので呼吸困難など幅広くあります。
また、妊婦さんが摂取することで、へその緒を通って胎児にカフェインが吸収されます。その結果胎児の成長障害を引き起こす恐れがあります。母乳からも吸収されるため、出産後も注意が必要です。
さらにカフェインの利尿作用はデトックスに効果的ですが、水分の吸収率が悪くなるため、カフェイン飲料の水分補給効果は薄いと言えます。
カフェインが体から抜ける際にも頭痛などの症状が現れます。(離脱症状)
離脱症状は通常、数日で収まります。
カフェインの副作用まとめ
・精神障害 ・不眠症 ・神経過敏
・嘔吐 ・胃痛 ・けいれん ・呼吸困難
・胎児、乳幼児の成長障害
カフェインを含む飲み物と含有量
飲み物 | カフェイン含有量 |
---|---|
エスプレッソコーヒー | 300mg |
玉露 | 120mg |
ドリップコーヒー | 90mg |
インスタントコーヒー | 40mg |
栄養ドリンク | 50mg |
ココア | 30mg |
紅茶 | 30mg |
抹茶 | 30mg |
緑茶 | 20mg |
ウーロン茶 | 20mg |
玄米茶 | 15mg |
コーラ | 12mg |
ルイボスティー | 0mg |
麦茶 | 0mg |
ダントツで含有量が高いのがエスプレッソコーヒーです。次いで玉露が高い数値を示します。
この二つの飲み物に共通しているのが、コーヒー豆や茶葉に対して、極端に少量のお湯で抽出するということでしょう。
表では100mlの含有量を表示していますが、一般的に玉露やエスプレッソは30~50mlを一回で飲みます。1日で100mlも飲むことはほとんどないでしょう。
玉露にカフェインが多いわけ
玉露のカフェイン含有量は他のお茶だけでなく、ドリップコーヒーやエネルギードリンクすらも越えています。
一体なせでしょうか?
玉露はチャノキの新芽を原料としています。そのまま茶葉とすれば玉露に、粉末にすれば抹茶となります。
玉露や抹茶の原料となるチャノキの新芽にはカフェインが多く含まれています。しかし、抹茶のカフェイン量は玉露に比べ低いです。
これは玉露のお茶の淹れ方に理由があります。
玉露は抹茶をはじめとする他の緑茶よりも、少ないお湯で長時間かけて煎じます。この淹れ方により、旨味の強い高級茶「玉露」となるのです。
茶葉の成分が凝縮されるため、玉露のカフェインは、他の飲み物の比ではないほど多くなっているのです。
※ちなみに玉露は他の栄養素も比較的多く含まれています。
タンニンの作用
玉露をはじめとするお茶には「タンニン」というポリフェノールが豊富に含まれています。タンニンはカフェインの作用を妨げる役割を果たします。
タンニンの作用により、お茶のカフェインはコーヒーよりも体への影響が少ないです。
玉露のカフェインの量がコーヒーよりも多いのに対し「カフェイン=コーヒー」というイメージが定着しているのは、このタンニンの作用によるのかもしれませんね。
また、タンニンには抗酸化作用に優れた成分です。体内で発生した活性酸素による、細胞の酸化(サビ)を防ぎます。
ノンカフェインのルイボスティーがおすすめ
カフェインは眠気防止や疲労回復に効果的な成分です。
しかし、過剰摂取による副作用、妊婦さんや幼児影響が心配です。
ルイボスティーはノンカフェインで妊婦さんや幼児が安心して飲むことができるお茶です。
ルイボスティーは奇跡のお茶と呼ばれるほど、健康への嬉しい効果がたくさんあります。
おまけにノンカロリーでダイエット中の水分補給に最適です。
カフェインが気になるようであれば、ノンカフェインのルイボスティーもおすすめです。
まとめ
カフェインは眠気防止や疲労回復に効果があるとして、日頃から多くの人たちが摂取しています。
もちろん嬉しい効果もたくさんありますが、反面過剰摂取による副作用も危険視されています。
ここぞという時にサポートしてくれるカフェインですが、何事もやりすぎはよくありませんね。
無理のない摂取を心がけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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